美人社員も退職勧奨と隣り合わせ!?サイバーエージェントのミスマッチ制度
サイバーエージェントはAbemaTVやアメブロで知られるネット系のベンチャー企業です。
AbemaTVが話題になっているのでご存知の方も多いと思います。
正社員数は1,500人超えの企業。
2000年3月に東証マザーズに上場し、2014年9月には東証1部へ上場市場を変更。
東証マザーズは今後の成長性が期待できるベンチャー企業向けの市場
東証1部は株式市場の中で一番敷居が高く審査も厳しい市場。つまり企業として価値が高く社会的に認められているということです。
すなわちマザーズから東証1部への変更というのは企業が成長してランクが上がったということです。
突然ですが皆さん、サイバーエージェントにどんなイメージをお持ちですか?
女性社員が美人で華やか?
株価も右肩上がりの優良企業?
優秀な人材が多くて高給取り?
そうは言ってもやはりベンチャー企業、
ミスマッチ制度という人事制度を知って衝撃的でした。
ミスマッチ制度とは、
・下位5%をD評価とする。
・D評価1回でイエローカード、2回目でレッドカードとなり、2回目で部署異動または退職勧奨のいずれかを選択してもらいます。
・仕事のパフォーマンスだけでなく、価値観、文化の合わない人が対象となります。
評価に関しては、上司だけでなく、人事、役員も加わった責任の元に行います。嫌われたくないや傷つけたくないといった理由でD評価を全くつけられない上司は、
何度か続くとその人がD評価となります。
この制度を何度か繰り返すうちに本当にD評価をつけるべき人がいなくなるかも
知れません。その時には、それでも脱落者を探すのではなく、ゼロで構いません。
外資系企業などでは相対評価で下位何%に退職勧奨といこともあります。
しかしミスマッチ制度はこういった単なる成果主義とは違い、パフォーマンスや成果だけを見て退職勧奨の対象を抽出している訳ではないようです。
サイバーエージェントは「21世紀を代表する会社を創る」というスローガンを掲げています。これはHPにもビジョンとして大きく掲載されています。
会社として積極的にその解釈はしていないようですが、
重要なのは社員がそれぞれの思う「21世紀を代表する」という考えを持ち、
その目標に向かって主体的に仕事に取り組んでいるか、ということです。
それがつまりは会社と価値観が合うということになります。
ミスマッチ制度は厳しいようですが、この会社で成長や昇進の見込みのないことを
率直に伝えることのほうがよほど誠実だと思います。
本人のためにも、会社の文化と肌が合わず、いつも不満を感じている人は、
一度しか無い人生の時間を無駄づかいすることなく、できるだけ若いうちに転職
するべきだと私は思ってます。
また会社の価値観と合わない人に対し、どうして21世紀を代表する会社を創ら
なければならないのか、から経営陣が説明しなおすつもりはありません。
誰にでもみんなに優しい会社は、いずれみんなを路頭に迷わせてしまうだけです。優秀な人に存分に報いるためにも、メリハリの効いた人事制度を心がけて
いくつもりです。
厳しい制度ではあるも本人のキャリアのためにもプラスになるという考えのようです。
サイバーエージェント社長の藤田さんのブログに記事が上げられたのが2011年10月のこと。
これで100人程がミスマッチ評価の対象となり、そのうち50%程の人が退職しているようです。
このミスマッチ制度が要因かは定かではないも、企業の急成長の裏にはこういった事情もあるようです。